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試合みどころ
| 試合日 | 2008年11月16日 13時キックオフ | 会場 | 横浜スタジアム |
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いよいよFINAL6の火蓋が切って落とされる。
フロンティアーズの初戦は、春のパールボウル決勝で対戦した鹿島ディアーズ(以下、ディアーズ)。
東京ドームで15,000人の大観衆を集めたこのカードが準々決勝とはいささかもったいない気もするが、ぜひ1人でも多くの人に、接戦すること間違いないこの試合を見届けてもらいたい。

6月の対戦では、前半リードしたものの、後半オフェンスが攻めきれず14-27と敗れた。特に前半はキッキングのミスで13点を献上し、フロンティアーズへ流れを手繰り寄せることができなかった。先のオンワードオークス戦での敗因を合わせて考えると、キックオフ、パント、フィールドゴールなどのキッキングチームそれぞれの重要性は、オフェンス、ディフェンスと同じ、いやそれ以上のウエイトを占める。
ディアーズは、QB(クォーターバック)#10尾崎を中心に、RB(ランニングバック)#29丸田、#38佐藤のランプレーを軸にした徹底したボールコントロールオフェンスが看板である。
中でも昨年フロンティアーズから移籍した伊藤コーチが指揮するオフェンスラインは、Xリーグでも群を抜いた強力なメンバーを揃える。春の試合ではこのディアーズのランニングアタックに終始手を焼いた。ロングゲインは少なかったものの、確実に2回で7、8ヤードを進まれ、3rdダウンプレーの的が絞れなくなる。ディアーズのオフェンスが手ごわいのは、この圧倒的なランニングアタックに加え、数は少ないがピンポイントで通してくる正確なパッシングアタックだ。QB#10尾崎からパスを受け取るのはWR(ワイドレシーバー)#2中川と、#18前田の若手コンビ。中川はランプレーでもボールを持って走るマルチプレーヤーで、ディフェンスにとっては要注意人物だ。また前田は、ロングパスや、短いパスをもらって走るスクリーンパスのターゲットとして、ビッグプレーを演出する。
フロンティアーズディフェンスとしては、まずはエースRB#29丸田のランを確実に止めること。そして、3rdダウンのシチュエーションを作り、DL(ディフェンスライン)のプレッシャーや、LB(ラインバッカー)、DB(ディフェンスバック)のパスカバーでパントに追い込む。

FINAL6ではすべての試合が15分クォーター(リーグ戦は12分)なので、いかに最後まで動き回ってディフェンスし続けられるかがポイントになる。1stダウンをいくつ取られても、とにかく最終的に止められれば、オークス戦のように試合にはなる。
ディフェンスの「最後の砦」セーフティに成長真っ盛りの新人#7藤田と#26植木がいるのは心強い。


一発ロングゲインを防ぎ、全員でボールキャリアーを追いかけ、とにかく耐えることが必要だ。「3点でもいい」という柔軟な考えで、17点くらいに抑えてもらえると、あとはフロンティアーズのオフェンス次第で、勝ち目が出てくるだろう(もちろん、キッキングでの失点は0の前提だ)。
その皮算用をもとに3つのタッチダウンが最低必要なフロンティアーズオフェンスに立ちはだかるのが、3列ともバランスよく好選手が揃うディアーズディフェンス陣。DL#92西川は185センチ115キロの巨体ながらスピード溢れるラッシュで相手オフェンスにプレッシャーをかける。この西川の前に位置するのがフロンティアーズ新人OL(オフェンスライン)#56高崎だ。

西川よりも一回り小さい体格だが、その新人離れした足腰の強さとバランスの良さは、オフェンスリーダー#57白木も認めるところだ。一方でマネージャー陣からは「イケメン」との評判だが、#75山本はこれを認めない。スタンドから観ると、非常に小さく映るかもしれないが、QB#18出原と#19吉田がパスを投げる前での大きな男達の格闘は一見の価値有りだ。
2列目のLBには#4山本、#42牧内、#43岡橋らハードヒッターがRBに襲い掛かる。フロンティアーズRB#20森本、#29平澤のランが出るかどうかは、フロンティアーズオフェンスラインが彼らをどうブロックするかで決まる。
DBには他チームオフェンスが最も恐れる男、#24佐野がインターセプトを虎視眈々と狙っている。決して大柄ではないが、スピードとセンスでターンオーバーを量産する。彼を中心としたDB陣に真っ向勝負するのは、フロンティアーズの自慢のWR陣。#80米山、#88河瀬、#4松林、シルバースター戦で大活躍した#17秋山、そして秋山よりも前の2005年にNFLヨーロッパ(現在リーグは休止)に参戦した#86清水ら、枚挙に暇がない。

ここからは最高レベルの勝負が続いていく。リーグ戦とは違うトーナメント独特の雰囲気と、1Q15分という試合時間で、戦略もまた変わってくる。
藤田ヘッドコーチと森ヘッドコーチの先輩後輩対決は、春のパールボウル決勝と同じ顔合わせだが、日本一につながるFINAL6での対戦は意味合いが違う。2人の頭の中ではどういうシナリオが描かれているのか、少しでいいから覗いてみたい。
勝ったほうが日本一へ一歩近づく。成長したフロンティアーズを楽しみにしている。
文章:フロンティアーズOB 市浦 哲