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記録大会情報
- 2006秋期リーグ 第5節
vs.ルネサスハリケーンズ - 2006秋期リーグ 第5節
vs.ルネサスハリケーンズ
試合前レポート - 2006秋期リーグ 第4節
vs.オービックシーガルズ - 2006秋期リーグ 第4節
vs.オービックシーガルズ
試合前レポート - 2006秋期リーグ 第3節
vs.東京ガスクリエイターズ - 2006秋期リーグ 第3節
vs.東京ガスクリエイターズ
試合前レポート - 2006秋期リーグ 第2節
vs.アサヒビール・シルバースター - 2006秋期リーグ 第2節
vs.アサヒビール・シルバースター
試合前レポート - 2006秋期リーグ 第1節
vs.日産スカイライナーズ - 2006秋期リーグ 第1節
vs.日産スカイライナーズ
試合前レポート
秋季リーグ第2節 vs.アサヒビールシルバースター戦レポート
| 試合日 | 2006年9月23日(土曜日・祝日) | 会場 | 川崎球場 |
| 天候 | 晴れ | 観衆 | 1,553人 |
| チーム名 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
| 富士通フロンティアーズ | 0 | 0 | 7 | 7 | 14 |
| 日産スカイライナーズ | 7 | 0 | 14 | 0 | 21 |
数日前までは雨の予報のこの日。風は強いものの、晴れて涼しい、選手たちにとってはやりやすい気候となった。前半戦最大の注目カード、富士通フロンティアーズとアサヒビールシルバースター(以下S.S)の一戦は、前半、富士通のミスでチャンスをものにしたS.Sに終始リードを奪われ14-21で敗戦した。
S.Sのキックオフで試合開始。富士通オフェンスはQB#16月野が指揮をとり、RBに#20森本と#28進士が交代で入る、もうおなじみのショットガン体型。その最初のプレーで、RB#20森本が月野からハンドオフされた後、スリップしてダウン。ノーゲインに終わる。このとき、オフェンスラインはしっかりと相手ディフェンスをブロックし、逆サイドのガード、#60安木がリードブロッカーとして森本の前を悠然と走っていただけに、リズムを掴めたかもしれない最初のプレーとして悔やまれる。結局富士通オフェンスは、QB#16月野のパスの調子もいまひとつで、一度もファーストダウンを奪えないまま第1Qを終えることになる。
一方S.Sの先発QBは#9波木。両TEの1バックや、ショットガン体型から#23波武名(はんな)のランプレーや、自らのスクランブル、要所でのパスでゲインを重ねてくる。しかし、富士通ディフェンスも試合を通して動きの良かったLB#13平井、#45鈴木を中心に踏ん張りを見せる。アイスクリームダイエットに成功したDL#98西も、涼しい気候も手伝って、常に相手ボールキャリアに喰らいつく。また富士通パンターの#19小山の調子も良く、陣取り合戦ではお互いにいい勝負になっていた。
しかし、均衡を破ったのは富士通オフェンスのミス。この試合の流れを決めた、また結果として勝敗を決めるに等しかったターンオーバーが出る。自陣35ヤード付近から始まった1stダウンの攻撃で、QB#16月野からRB#28進士へのスイングパスが後ろに逸れて相手ディフェンスがこれをリカバー。自陣29ヤード付近から相手のオフェンスを迎えることになる。S.Sは36才ベテランRB#30吉岡のスクリーンパスと、QB#9波木のスクランブル等でゲインを重ね、最後はRB#2花房が中央を走ってタッチダウン。キックも決まり、7点を先制される。富士通ディフェンスとしては、あまり攻められていない感覚の中での7失点。この7点が最後まで富士通に重くのしかかる。
しかしその後の富士通ディフェンスは、#13平井(基)、#99平井(克)らのサック、DB#24大浦のパスカットなどもあり、追加点を許さない。一方の富士通オフェンスは、RB#28進士のランがゲインし始めるが、連続1stダウンがなかなか奪えず、前半はこのまま0-7で終了した。
後半、最初に得点したのはS.S。第3Q残り6分、富士通QB#16月野が投じたパスをS.SのLB#55玉井がインターセプト。この日3つ目のターンオーバーで富士通陣31ヤード付近からS.Sのオフェンスが始まる。2回の1stダウンの後、最後は2ヤードをRB#2花房に走られて、0-14。富士通ディフェンスは、ターンオーバー後の悪いフィールドポジションで始まる相手攻撃を、前半に続き、抑えることができなかった。
直後の富士通の攻撃で、QBに#4中澤を投入。試合数日前から中澤の調子は良く、月野の出来次第では、出場の予定は当初からあったらしい。公式戦は今春のロックブル戦以来の満を持しての出場。ファンの熱い視線が#4に注がれる。
この中澤が新しいリズムを作り、闘魂を注入した。最初のプレーで#20森本にハンドオフし、その後も自らダウンフィールドブロックをしにいく気持ちの入りよう。QBがブロックにいくことは怪我のリスクがあるので禁止するチームもあるが、観ていて気持ちが伝わってくるプレーでもあった。その後も相手プレッシャーから逃げながら、WR#15ブレナンへのパスや、相手DBのインターフェアー(相手のルートを邪魔する反則)にも助けられ、最後は#86清水(この日は#33のユニフォームを着ていた)への32ヤードのタッチダウンパス。富士通ファンの士気を高めるのに充分な、久しぶりの中澤オフェンスであった。
しかし、直後のS.Sオフェンスで、富士通ディフェンスの緊張の糸が一瞬切れた。それまでランプレーを全般的に抑えてきたが、S.S陣30ヤードからの最初のプレーでRB#23波武名に27ヤードのロングゲインを許し、さらにフロンティアーズのパーソナルファール(15ヤード罰退)で一気に富士通陣28ヤードまで攻め込まれる。慌てる富士通ディフェンスを尻目にS.SはノーマークになったWR#88橋詰にタッチダウンパスを通し、再び14点差。7-21。2プレーで7点を追加された。結果的にこれが決勝点となる。
富士通は第4Q残り4分で攻撃を再開。自陣20ヤードからの攻撃を、自らのスクランブル以外、全てをパスで組み立てたQB#4中澤がこの日2つ目のタッチダウンパスをWR#15ブレナンにヒット。タッチダウン1本差に追い上げるが追撃はここまで。
キッカー#17長谷のオンサイドキック(キックオフのボールをわざと短く蹴り、自チームの選手が抑えて攻撃権を獲得するために行うプレー。通常はリスクが高いので、残り時間がなく、負けている時に試みる)は失敗に終わり、万事休す。富士通は大事な一戦を落とした。
トータルの攻撃獲得ヤードは富士通が277ヤードに対し、S.Sが165ヤード。この結果を見ても、3つのターンオーバーがいかに痛かったがわかる。これがアメフト(関西ではアメリカン)の醍醐味でもある。
S.SのLBの選手は「うちのDLが富士通のOLを完全にコントロールしてくれた。森本と進士のランプレーをケアーしていたが、LBが自由に動けたので楽だった。春に比べて富士通OLの動きは悪かったように思う」と試合後にコメント。
これで後がなくなった富士通は、残り3試合を全勝することが命題。すなわち10月16日のオービック戦に勝つことで、首の皮1枚繋がることになる。もちろん、まずは次節東京ガス戦をいい形で勝つことが大事。オフェンスはQBのパスの精度、動きが悪かったと言われたOLのブロッキング、ディフェンスはターンオーバー後などのサドンチェンジでの守備、多少甘かったタックリングやWRをフリーにしてしまったアサイメント(役割)ミスなど課題は山積だが、まずは日産ほどの気合、気持ちを前面に出して戦って欲しい。中澤のあの気持ちが全員にあれば、まだまだ日本一への距離は変わらないはずだ。
文章:フロンティアーズOB 市浦 哲
試合後のコメント
藤田智ヘッドコーチ
(今日の試合を迎えるにあたって、前回の)修正というよりは、シルバースター戦を意識した準備をしました。仕上がりは悪くはなかったのですが、ちょっとしたミスが、結果に直結してしまいました。(相手は)いいチームですから、そう簡単には、勝たせてくれませんでした。試合全体を通じて、「できることをそのままやろう」ということだけを伝えました。(一本返した後、すぐに相手に取られてしまいましたが)力のあるチームなので、それまで頑張っていたディフェンスも、あの場面では、たまたま失点しまった。(今後も)基本的には、自分たちのやるえきことをきちんとやること。そして、一歩ずつ進歩していくことが大切です。それは勝っても負けても変わりません。次にどのような進化をさせるか、これからテーマにしていきたいです。
QB#4 中澤大輔
(久しぶりに試合に出て)感触はつかめました。ただ、全部で4シリーズやりましが、2、3シリーズ目で持っていけたら、十分に勝てたので、すごく悔しいです。(1本返して、フロンティアーズに流れを持ってこられたことは)よかったですが、次、次…と畳み掛けていかなければならなかったです。シルバーはそれくらい強かったですし、気合が入っていたので。(今日の試合では)形勢が不利な場面で、自分に回ってくることは分かっていましたから、心の準備はできていました。そのため、平常心で望むことはできました。自分の役割は、雰囲気を変えることと分かっていましたし、その役割に徹することもできたと思います。
(これからは)もう勝つしかないので、今日の負けを活かして、残りの対戦相手すべてに勝って、ファイナルに進み、日本一を目指すのみです。フロンティアーズはこれからのチームですので、みなさんのさらなる応援をよろしくお願いします。
LB#13 平井基之
いいプレーもありましたが、大小にかかわらず、ミスが出てしまった。それが負けにつながってしまったと思います。(実際に対戦してみて、相手が)特に強すぎるということはありませんでしたし、負けそうというマイナスイメージもありませんでした。自分としては「できる」という思いがありましたから、いいプレーも出たのではないでしょうか。ただ、相手も決して弱いチームではありませんでしたから、ミスも出てしまいました。厳しい試合になることは分かっていましたが、前半で負けている可能性も視野に入れていたので、特に焦りはありませんでした。勝負は最後の最後まで分かりませんので、とにかく全力でプレーをしました。
今日は負けてしまいましたが、まだチャンスは残されています。崖っぷちに立たされたものの、今こそチームの持ち味を発揮すべき時だと思います。集中力をもっと高めて、練習に取り組んでいければ、結果はついてくると信じています
インタビューア:長富 怜子



