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フロンティアーズ Official Web Site

#59 河西 論幸 選手

秋季リーグ第1節 vs.オール三菱ライオンズ戦レポート

試合日 2007年9月6日(木曜日) 会場 東京ドーム
天候 観衆 1818人
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
富士通フロンティアーズ 7 7 3 0 17
オール三菱ライオンズ 7 0 0 0 7

台風の中、東京ドームで行われたオール三菱ライオンズ(以下、ライオンズ)との一戦は、17-7の僅差で富士通フロンティアーズ(以下、フロンティアーズ)が初戦をものにした。しかし良く言えば、次の試合に照準を合わせていた。 悪く言えば、次週のオービックシーガルズ戦に勝とうとしているチーム力ではなかった。ミスが目立ちピリッとしない内容に、新生フロンティアーズへの期待は次に持ち越しとなった。

ライオンズのキックオフで試合開始。序盤はお互いにディフェンス陣が踏ん張り、得点が入らない。フロンティアーズのオフェンスは、クォーターバック(QB)に#18出原と#19吉田をプレーによって使い分けるスタイル。#19吉田はその能力を最大限に活用するためか、ワイドレシーバー(WR)、ランニングバック(RB)に起用され、期待度の高さを窺わせた。

第1クオーター(Q)残り2分、ようやくフロンティアーズに待望の先制点が入る。
この試合数回お目見えしたフリーフリッカー。QBが、一旦RBにボールを渡し、それをもう一度QBに戻してパスを投げるトリックプレーだ。相手ディフェンスにとっては、ランプレーと判断して前にあがってきたところの後ろにパスが通される。直接タッチダウンに結びつくため、特にディフェンスバック(DB)にはその判断力が問われるプレーである。最終的に#18出原から#86清水への81ヤードのパスがものの見事に決まり、それまで一度もファーストダウンをとれなかった状況で、一発でタッチダウンを決めた。ライオンズとしては悔やまれる1プレーであろう。キッカー(K)#17長谷のキックも決まり、7-0でリードする。

WR#86 清水

しかし、この試合で最も目立ったのは、ボールハンドリングの悪さ。集中力なのか、プレッシャーなのか、技術的なことはわからないが、ファンブルに言い訳はない。タッチダウンをとり、ディフェンスもスリーアンドアウト(3回の攻撃とパントで終わらせること)の後の最初の攻撃。RB#28進士がボールをもらいファーストダウンをとったと思った矢先のファンブル。リカバーされ、相手に攻撃権が渡ってしまった。50ヤードライン付近から始まったライオンズの攻撃は、またもやフロンティアーズディフェンス陣が踏ん張りスリーアンドアウト。といきたかったが最後のパントでリターナーの#26植木がファンブル。フロンティアーズ陣4ヤードから、再びライオンズの攻撃が始まった。ライオンズはこのチャンスをRB#39丸茂のパワープレーであっさりとタッチダウンし、7-7の同点に追いつく。

振り返ると、この2つのファンブルでライオンズに約80ヤードを一気に献上したことになる。
記録上は、フロンティアーズの攻撃獲得距離は約300ヤード。ライオンズは約100ヤード。200ヤードの差もありながら、得点差は10点。キッキングやファンブルなどによるターンオーバー(攻撃権の移行)がいかに重要かがわかる。

フロンティアーズオフェンスの今日の影の立役者はRB#20森本かもしれない。
往年の彼と比べてしまうと記録的には寂しいが、エース#28進士が台頭した今なお、彼の肉体、スピード、センス、ヌルっと感に衰えはない。同点にされた直後のオフェンスシリーズで、この森本の7ヤードのランプレーを皮切りに約5分のドライブ。最後はRB#28が飛び込んでタッチダウン。長谷のキックもあたりまえのように決まり、14-7。 パントリターナーの#26植木は、ミスを帳消しにしたいとの思いが強かったのか、その後のリターンで積極的な活きの良い走りを見せるが、14-7のまま前半を終了した。

後半最初の攻撃でフロンティアーズはRBの#20森本、#28進士のランとショベルパス、WR#80米山、タイトエンド(TE)#89植田へのパスなどで4分のドライブ。最後をK#17長谷のフィールドゴール(FG)に結びつけた。17-7。

第4Qに入り、ライオンズの猛追を受けるが、無駄なタイムアウトなど相手の 拙攻にも助けられ、後半は完封に抑えた。

期待が高いため、少々辛口の感想になったが、新人や若手の活躍など良いところもあった。ディフェンスでは2年目のラインバッカー(LB)#22谷川や#12玉川、新人ディフェンスライン(DL)#70木村の動きが良い。

LB#22 谷川

次は今シーズン最大の山場、オービックシーガルズ戦。次節まで10日しか空かないが、全身全霊をかけて準備して欲しい。台風の中で最後まで応援をし続けたファンも、次の試合は期待している。次は内容よりも結果。勝利だけが欲しい。

文章:FRONTIERS OB 市浦 哲

コーチ・選手のコメント

藤田ヘッドコーチ
とにかく基本的なことをしっかりやることを念頭にチーム作りをしています。 自分たちの持っているポテンシャルを発揮するためには、テクニック、技術が必要だと考えています。(今日の試合は)これだけミスしたら、厳しくなってしまう。負けてはいけないゲームだったことで、余計にハマってしまいましたよね。自分たちがまいた種ですから、仕方ありません。なるべくして、あのような展開になってしまいました。こういうことは、いつでも起こりうることで、試合に出てしまうか否かだと思います。特に、今日の出来がどうこうではなく、潜在的にそういう危険性があります。だから、今日の結果云々で、立て直すというわけではなく、とにかくやるべきことをやる。あとは強い相手なので、思い切って勝負する。その二点だと思いますね。ベースの部分は変わりません。 もちろん先制はしたいですが、しっかりと相手にくっついて行って、近いところ、近いところで、試合をしながら、勝負所で、きちんと取ることですね。しんどいゲームになると思いますが、クロスゲームになったら、多いにチャンスがあると考えています。決して、チームの力がないわけではなく、自信がないだけだと思います。カッコ悪くても勝つこと。練習も一回ずつが勝負になりますので、気持ちを切り替えていきたいです。

#21 今井主将#21 今井善教選手
今日の試合は、かなりミスが多かったので、勝ててよかったという思いだけです。私たちのチームは、それほど強いチームだとは思っていないので、精一杯、そして、全力でやらないといけないと感じています。自分自身のプレーに関しては、良くもなく、悪くもないという感じですね。あまり目立つところもなかったので。ビックプレーが出ていないので、これからの試合では、チームが盛り上がるようなプレーをしていきたいです。そういう意味ではまだまだ納得いかない部分が多いですね。次回のオービックシーガルズ戦は、とにかく「やるしかない」。私たちはそれだけを見て、やってきましたので。チーム一丸となって戦うこと。そして、ファンのみなさんの分まで戦うことですね。みなさんに、楽しい試合を見せます!今日も悪天候の中、これだけ多くのお客さんに来ていただき、本当に恵まれていると感じています。1月3日のライスボウルに目指して、一緒に戦いましょう。

#75 山本直希選手#75 山本直希選手
各自が1プレー、1プレーで実力を発揮できたのか?というのが(今日の試合の)反省点だと思います。(次の試合までに)気持ちの整理をつけられるかが、大切ですね。ただ、次の試合につなげるという意味では、自分たちの欠点を見つけられるいい試合になったかなと。(自分自身も)まだまだスキルをあげるべきところもありますし、副将という立場として、オフェンスをまとめる必要もあります。練習から、みんなをまとめられるよう、積極的にやっていきたいです。オフェンスラインは、試合ではなかなか目立ちませんが、「自分がいたからこそ、ランニングバックが通れたんだ」と思えるようなプレーができるよう、努力したい。(オービックシーガルズは)もちろん強いチームなんですが、やはり、ずっと負けているのは悔しい。一人ひとりのレベルでは、まだまだ通用しないこともありますが、フロンティアーズは、みんなが1つになって、力を出せるチームなので、「ONE FAMILY」。というスローガンを意識したい。ひとつになって、戦えば、絶対に勝てると信じていますので、そういうチームを作っていきたいですね。特に、オフェンスは、相手ディフェンスを飲み込む「ストーム(嵐)」となれるよう、スピーディーな試合を展開したいと思いますので、ぜひそこを見てください!

#1 西岡新二選手#1 西岡新二選手
ディフェンス、オフェンスともに、オービック戦までに、上を目指していく必要がある。まだまだ練習が足りないことを痛感させられました。試合後、藤田ヘッドコーチもおっしゃっていましたが、まだまだミスが多く、次の試合でも同じようなことをしているようでは、負けてしまう。とにかく、ミスをなくしていければ、勝利に結び付くと思います。今日はあまりプレーに絡んでいませんが、次は後ろ(ランニングバック)まで、相手が向かってくると思います。ですので、確実に、激しいタックルをしていきたいです。必ず(去年、一昨年の)雪辱を晴したいとです。