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秋期リーグ第3節vsアサヒビールシルバースター戦みどころ
| 試合日 | 2007年10月11日(木曜日) | 会場 | 東京ドーム |
前節で、最大の難関オービックシーガルズを21-7で倒した富士通は、もうひとつの強豪アサヒビールシルバースター(以下、シルバースター)と対戦する。この試合に勝てば、5年ぶりのプレーオフ出場に近づく。
シルバースターは、昨年プレーオフ1回戦で敗退し、日本一奪取に向けチーム一丸となっている。オービック同様、長年Xリーグのトップに君臨し、常に他チームの目標とされている強豪中の強豪だ。過去のリーグ戦対戦成績は、富士通の2勝6敗1分で、大きく負け越してはいるものの、接戦が多い。昨年は春のパールボウルではタイブレーク(延長戦)の末27-21で富士通が勝利し、秋のリーグ戦では14-21で敗れている。今回も接戦になることは必至であろう。
シルバースターは各ポジションともタレントが揃い、なかでも手強いのは攻守のライン達だ。富士通の藤田ヘッドコーチも「シルバースターのラインはオフェンスもディフェンスもほんまに強い。ライン勝負ちゃうか」と、警戒する。コーチの中には「オービックよりも強い。シルバースターは毎年必ず富士通に対して充分な準備をしてくる。タフな試合になるだろう」と前節でオービックに勝った喜びは既に過去のものとなり、頭はシルバースター戦に向いているようだ。

富士通のオフェンスは調子のあがっているクォーターバック(QB)#18出原のパスと、すっかり全盛期の走りを取り戻したランニングバック(RB)#20森本、#28進士のランがシルバースターのディフェンスに対してどこまで通用するのか。シルバースターはまずはショットガンからの森本、進士のラン、#19吉田のキープを止めにくるだろう。ここでオフェンスラインがシルバースターの強力ディフェンスラインをコントロールすることができれば、#31天河、#55玉井、#56矢作を中心としたベテランラインバッカー(LB)陣も自由に動けなくなり、必然的にパスも通りやすくなる。富士通オフェンス対シルバースターディフェンス。もしかしたらこの勝負は今シーズンで最も見ごたえのある勝負かもしれない。
シルバースターのオフェンスは、QB#9波木と#3有馬、そして去年までの金岡の立場に#19東野が控え、万全の司令塔体制を組む。RB#23波武名と#43伊是名のランプレーが最大のポイント。オービック戦のように富士通ディフェンス陣が踏ん張れば、充分試合になる。
今シーズン、打倒オービックに全力をあげて取り組んできた富士通だが、目標を達成した今、モチベーションをオービック戦のようなレベルにもってこれるかがこの3週間のポイントだろう。負ければ3つ巴となりプレーオフ出場も危うくなる可能性もあるだけに、ここまできたら、もう一度、打倒シルバースターで戦って欲しい。
藤田ヘッドコーチは控え選手の存在も大きいという。今や新人のQB#18出原と日産から移籍の#19吉田が2本柱のQBにおいて、ベテラン#4中澤と昨年のパールボウル優勝に導いた#16月野は控えに回っているが、彼らが自分の役割に徹することにより、うまくオフェンスが機能している。もちろん出番を虎視眈々と狙っていることは言うまでもないが、前向きに若手2人をバックアップしている中澤と月野の姿を見て、藤田ヘッドコーチは「頭が下がる」と繰り返す。勝負の世界において、試合で活躍する選手もいれば、試合に出られない選手もいる。それでもチームが日本一になりたい想いは同じはずだ。その想いが一つになったときに、チームはとんでもない力を発揮する。
力と力のぶつかりあい、両チームが120%の準備してくることを期待し、リーグトップレベルの試合を期待したい。両チームの選手達の、勝つということへの情熱に、鳥肌がたつことは間違いないだろう。
文章:富士通フロンティアーズOB 市浦 哲



