富士通

 


試合レポート

Xリーグ 2009年 秋季リーグ戦 第4節
vs ハリケーンズ戦レポート

試合日 2009年10月11日
天候
会場 川崎球場
観衆 1,353人
富士通
フロンティアーズ
  ハリケーンズ
24 0
チーム名 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
富士通フロンティアーズ 7 17 0 0 24
ハリケーンズ 0 0 0 0 0

得点経過

TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
富士通 1 01:43 PASS #19 吉田
→#80 米山
12 KICK #35 西村 G
富士通 2 04:57 FG #35 西村 37      
富士通 2 08:33 RUSH #30 金 1 KICK #35 西村 G
富士通 2 10:48 PASS #18 出原
→#15 ブレナン
19 KICK #35 西村 G

10月11日(日曜日)、3連休の中日となったハリケーンズ戦。快晴の川崎球場に1353人を集めて行われた。この試合に勝利したフロンティアーズは4戦全勝となり、この時点でセントラルディビジョンの3位以内が確定。セカンドステージ進出を決めた。

幸先よく先制点を奪うも…

ハリケーンズのキックオフでスタートした試合は、開始からフロンティアーズのQB(クォーターバック)#19吉田がオフェンス陣をコントロール。RB(ランニングバック)#30金の14ヤードラン、WR(ワイドレシーバー)#6神山の11ヤードパスレシーブでFD(ファーストダウン)を更新していくと、第1Q・1:43、QB#19吉田がWR#80米山に12ヤードTD(タッチダウン)パスを通す。TFP(トライフォーポイント)も成功し、フロンティアーズが7点を先制する。

しかし、その後、フロンティアーズの攻撃はQB#19吉田、RB#28進士のランプレーでゲインを重ねるが、ロングゲインを狙ったパスプレーが通らずFG(フィールドゴール)に。30ヤード地点からK(キッカー)#35西村が狙うが、ハリケーンズのディフェンスに跳ね返され失敗。追加点には至らなかった。

第2Qはリズム良く追加点

第2Q入って、ようやくフロンティアーズに追加点が生まれる。自陣34ヤード地点から攻撃を開始したフロンティアーズはQB#18出原から、WR#15ブレナンに19ヤードパスを通して大きくゲインすると、第2Q・4:57、K#35西村が37ヤードのFGで10-0とする。ここからさらにリードを広げたいフロンティアーズは、ハリケーンズの反撃をDL(ディフェンスライン)#37伊藤のQBサックで阻止し、敵陣31ヤード地点から攻撃することに成功する。

この攻撃シリーズ、TE(タイトエンド)大矢が21ヤードパスレシーブ。さらにはRB#28進士、RB#20森本のランプレーでエンドゾーン残り1ヤード。これをRB#30金がダイブしてTD(第2Q・8:33、TFP成功)。17-0となったあともフロンティアーズは攻撃の手を緩めず、QB#19吉田に代わり、QB#18出原が攻撃をコーディネート。WR#80米山に丁寧なパスを供給し、敵陣まで前進すると、WR#15ブレナンにQB#18出原が19ヤードTDパスを成功させ、このシリーズはパスプレーだけでTDを奪ってみせた。

波に乗れない後半

前半で24-0と大きくリードしたフロンティアーズ。第2Q終盤の流れのままに、後半も戦っていきたいところだったが、第3Q最初の攻撃シリーズ、OL(オフェンスライン)が、ハリケーンズDLに破られるとQB#18出原がタックルを受けファンブル。ターンオーバーとなり攻撃のリズムを作ることができない。また、ハリケーンズの小刻みなランプレーに苦戦。LB(ラインバッカー)鈴木のエンドゾーン内でのインターセプトでなんとか難を逃れるが、逆にQB#18出原のパスがインターセプトされるなど、第3Qは全くチャンスらしいチャンスを作れなかった。

第4Qに入ってもこの悪い流れは変わらず、敵陣47ヤード地点から選択した4thダウンギャンブルは失敗。さらに、試合終了間際に敵陣35ヤード地点で選択した4thダウンギャンブルはRB#29平澤が成功させ、残りゴールまで3ヤードまで迫る。しかしラストプレーで、RB#1細井がTDを決めることが出来ず、結局後半は無得点。24-0で試合終了となった。

試合後のミーティングで藤田ヘッドコーチから「今日みたいな試合をしていたら鹿島にボコボコにされるぞ」と厳しい声をかけられ、神妙な面持ちでロッカールームに下がる選手たち。セントラルディビジョン1位通過を賭けた鹿島との決戦は10月25日(日曜日)14:30キックオフだ。

取材・文/NANO Association

コーチ・選手のコメント

藤田 智ヘッドコーチ
(試合終了後、厳しい言葉を選手にかけていましたが、の質問に)「掛け値なしにそれが現状なので、それを見ないようにして進むとひどい目にあう。ちゃんと現実を捉えて、その上でどうやって戦うかを考えないといけない。鹿島戦はこのままでは厳しい。相当覚悟していかないとボロ負けする可能性もある。あるものを全部出せるか。どううまく試合するか。その時にみんなが気持ちを出しきって試合をするのかで変わってくる」

柳 秀雄オフェンスコーディネーター
「我々の実力はこの程度。力がない。確固たる技術がないから、修正が効かない。鹿島に対しては持てる力を出すだけ。相手が100とすると我々は70の力しかないが、70の力を全部出して、チャンスにつなげたい。」

DL #37 伊藤 乃普彦キャプテン
「もう前に行くしかない。選手が残り2週間、気持ちを立て直すか、どれだけスローガンの「本気」になれるかだと思う。鹿島戦は勝つしかない。気持ちを強く持って必ず勝ちますので、みなさん、後押しをお願いします」

LB #45 鈴木 將一郎選手
4タックル、1インターセプトを記録。
「相手のオフェンスに対して正しい守り方をする、という個人的な目標を持って臨んだので、まだ完璧ではないですが、そこに対して意識的に取り組めた点は良かった。ケガ明けということもあって出場機会は少ないですが、自分で思っていたよりは動けたので、鹿島戦までには本来のパフォーマンスに戻していきたい」
(次節、鹿島戦に向けて)「鹿島は強力なOLで、着々とランプレーで進んでくるチーム。今日もかなりランプレーにやられて、ハリケーンズを仮想・鹿島とするならば、ちょっと出来は低い。実際の鹿島を相手にしたら藤田HCも言っていたようにやられてしまうので、どれだけこの2週間で修正できるか。あと去年2回負けていて、うちとしては失うものはないので、ぶつかっていく覚悟で鹿島とは戦いたいです」

OL #75 山本 直希選手
「今日の試合は、自分がアメフトをするということに関してプライドを持って臨んだ。個人個人いいプレーがあったり、やってはいけないプレーが出ていたりした中で、本当に自分自身のプレーが出せたのかが、今日のチーム全体の課題でした。そういったところを踏まえて『日本一を狙えるか』と考えたときに、足りないし、そういうところを見つめ直す試合だった」
(次節、鹿島戦に向けて)「試合を見ていても鹿島は強いですし、実力も鹿島のほうが上だと思います。だからといって、負けるために試合をするわけではないので、この2週間で『自分たちは日本一になりたい』という気持ちをどれだけ持てるかが大事。僕らOLに力がないと勝てないわけですから、どれだけ相手のことを調べて、自分たちの力を上げられるか、どれだけ自信を持って臨めるかが重要です」

QB #18 出原 章洋選手
パス試投8回、成功6回で77ヤード、タッチダウンパスを1本決めるも、インターセプトを1つ記録。
「気持ちの入っていないプレーもしてしまったし、タッチダウンのシーンにしても、決して自分の思い通りのプレーではなかった。たまたまうまくいったが、思い通りのタイミングで、思い通りの場所に投げたわけではないので、素直には喜べない。こういうプレーをしていると、チームも僕も、鹿島にはボコボコにやられてしまう。まずは気持ちの部分。プラス、丁寧にプレーすること。次の試合までの時間を大切にしたい」

WR #15 ブラッド・ブレナン選手
3回のパスキャッチで合計55ヤードを獲得。1TDを記録。
(第2Qのタッチダウンについて)「イズ(出原)のボールを獲ったことが嬉しかったです。イズは最近、出番がほとんどなかったですけど、いつも本当にいいパスを出してくれますから。逆のサイドを狙う作戦でしたが、守備が厳しかったので、僕の方に出したんだと思います。いい判断で、いいボールでした」
(ゲーム後半に得点が入らなかった要因はの質問に)「1プレー、1プレーの質が低い。捕ること、投げること、走ること。その1つひとつをもっと正確にやらないと。毎年毎年、鹿島との試合は大事な試合になるので、大事な試合だということはみんな分かっている。今日の試合とこの前のブルザイズ戦は、メンタルの部分というか、試合の入り方がよくなかったので、集中して試合に入れるようにしたい。フィジカルコンディションの調整は、2週間かけて準備できるので大丈夫です」

RB #1 細井 雄太選手
3回のボールキャリーで合計13ヤードを獲得。
「チームとしてオフェンスが全然できていなかった。いいプレーもありましたが、全部単発だったし、小さなミスも多かった。ミスが多いのは気持ちの部分が大きい。プレーしている時はみんな一生懸命やっているが、ベンチに帰ってくるとリラックスしすぎたり、下を向いてしまう傾向がある。そこで一度、気持ちが切れているので、ベンチにいる時も気持ちを切らさないようにしないといけない」
(第4Q積極的に走っていたが、の質問に)「進士、金、それから森本さんといいRBがたくさんいるなかで、僕や松村は、短い時間で必死にアピールしなければいけない立場。今日は気持ちの部分は見せることができたと思いますが、結果も残したい。最後のシーンにしても、タッチダウンを奪って試合を終わらせないといけない」