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vol.01「トラックシーズン開幕!富士通陸上部の注目選手と代表入りの可能性」

特集:IAAF世界陸上2007

目次

大阪の世界陸上に向けた代表選考大会が、4月22日の日本選抜陸上和歌山大会、兵庫リレーカーニバル大会を皮切りに開幕しました。選考大会は春季サーキットである日本グランプリ(GP)シリーズ、国際グランプリ大阪大会、日本選手権大会などが対象となっており、富士通陸上競技部からは短距離・中距離・跳躍の選手が代表入りをにらみ、各大会にエントリーしています。

気になる世界陸上の代表選考基準は「世界陸上参加標準記録Aを突破し、日本選手権で優勝すること」が自動内定の条件となっています。既に高平選手(200m)、大前選手(200m)、醍醐選手(走高跳)、田野中選手(110mH)が標準記録Aを突破しており、日本選手権で勝利すれば代表が内定します。

もちろん「A標準突破+日本選手権優勝」という条件以外にも、参加標準記録B突破で代表入りのチャンスがあるほか、開催国枠推薦者など、さまざまな条件で代表入りの可能性が考えられます。そのため、世界選手権代表入りを狙う選手たちは、春季サーキットの早い段階で標準記録を突破し、最重要選考レースである日本選手権で”勝負”に徹することを念頭に、試合に挑みます。

世界陸上2007 代表選考大会

出場予定選手は短距離・中距離・跳躍のみ。

日程 大会名 会場 出場予定選手
4月22日 日本選抜和歌山大会 紀三井寺陸上競技場 醍醐・江戸(走高跳)
4月22日 兵庫リレーカーニバル ユニバー記念競技場 笹野(800m)
藤巻(女子200m)
4月29日 織田記念国際
陸上競技大会
広島広域公園陸上競技場 堀籠(400m)
田野中(110mH)
4月30日 静岡国際陸上競技大会 草薙総合運動公園
陸上競技場
高平・大前*(200m)
村上康則(1500m)
藤巻(女子100m)
中原(女子走幅跳)
5月5日 国際グランプリ大阪 大阪市長居陸上競技場 高平・大前(200m)
堀籠(400m)
笹野(800m)
村上康則(1500m)
醍醐・江戸(走高跳)
田野中(110mH)
6月29日−
7月1日
日本選手権大会 大阪市長居陸上競技場 未定
(6月上旬に掲載予定)
7月15日 南部忠平記念
陸上競技大会
札幌円山競技場 高平・大前(100m)
佐藤・堀籠(400m)
笹野(800m)
田野中(110mH)
藤巻(女子100m)
中原(女子走幅跳)

*大前選手(200m)は当初は静岡国際への出場を予定していましたが、欠場することになりました。

選手の専門種目と参加標準記録A・B(2007年4月末現在)

(A)はA標準突破、(B)はB標準突破。

種目 参加標準記録A 参加標準記録B 選手・2006年度の記録
100m 10秒21 10秒28 高平慎士 10秒37
大前祐介 10秒45
200m 20秒59 20秒75 高平慎士 20秒35(A)
大前祐介 20秒57(A)
400m 45秒55 45秒95 堀籠佳宏 45秒77(B)
佐藤光浩 46秒58
800m 1分45秒40 1分46秒60 笹野浩志 1分47秒28
1500m 3分36秒60 3分39秒00 村上康則 3分40秒01
走高跳 2m30 2m27 醍醐直幸 2m33(A)
江戸祥彦 2m21
110mH 13秒55 13秒62 田野中輔 13秒55(A)
女子100m
女子200m
111秒30
23秒10
11秒40
23秒30
藤巻理奈 11秒89
藤巻理奈 24秒16
女子走幅跳 6m70 6m60 中原ゆかり 6m28

代表入りを目指す選手

[短距離]

高平選手 高平 慎士 (たかひら しんじ) [専門種目:200m/自己ベスト:20秒35]
期待の大物新人。2004年アテネ五輪 4×100mR4位(第3走)、2005年ヘルシンキ・世界陸上 200m、4×100mR(第2走)、ユニバーシアード 200m銀、4×100mR銀(第4走)、2006年ドーハ・アジア大会200m銅、4×100mR銀(第4走)など、これまで数々の国際大会に出場してきた。200mでは既に世界選手権参加A標準を突破しており、今シーズンは「A標準を目指そうと意気込まなくてもA標準は出る」と絶好調な仕上がり。「100mは10秒1台後半、200mは20秒1台、400mはA標準あたり」を目標に、国際GP大阪で記録を狙い、日本選手権へ弾みをつける。

大前選手 大前 祐介 (おおまえ ゆうすけ) [専門種目:200m/自己ベスト:20秒29]
2006年国際GP大阪で200mの参加A標準記録を破り、2006年南部記念大会100m初優勝、2006年ドーハ・アジア大会4×100mR銀(第3走)と、着実に力をつけ、好調を維持している。今シーズンは専門種目とリレーで初の世界陸上代表入りを目指してトレーニングを積み、順調な仕上がりを見せている。初戦は5月5日の国際GP。

堀籠選手 堀籠 佳宏(ほりごめ よしひろ) [専門種目:400m/自己ベスト:45秒77]
学生時代に2005年世界陸上ヘルシンキ大会4×400mR(3走)に出場。社会人1年目の2006年シーズンでは日本選手権で3位、南部記念陸上で優勝、スーパー陸上で自己ベスト(参加B標準突破)で優勝し、全日本実業団でも45秒88と大会新記録で優勝するなど大ブレイク。2006年ドーハ・アジア大会4×400mRでは第1走を務めた。特に2006年シーズン後半では45秒台を3本出していることもあり、「一皮むけた」と評判だ。自分の持ち味をしっかり研究してきているので、今シーズンは条件さえ揃えば、早い段階で参加A標準を突破する勢いを持つ。目指すは専門種目とマイルリレー(4×400mR)での代表入りだ。

佐藤選手 佐藤 光浩(さとう みつひろ) [専門種目:400m/自己ベスト:45秒50]
学生時代に2003年世界陸上パリ大会400m、4×400mR(第4走)ほか、数々の国際大会に出場。社会人1年目の2004年シーズンでは日本選手権2連覇を達成し、アテネ五輪400m、4×400mR(第4走)に出場、2005年シーズンも当社から唯一の日本代表として世界陸上ヘルシンキ大会400m、4×400mR(第4走)に出場するなど、経験も豊富。2006年シーズンは新しい走りを目指す一方で、故障に泣かされ、本来の結果を残していないが、ピンポイントでレースにピークをもってくる能力は抜群のものがある。今年は若干の怪我を抱えながらシーズン開幕を迎えるが、「みっちー復活!」を願う周囲・ファンの声に応えるべく、6月の日本選手権に照準を絞りレースに挑む。佐藤が復活すれば、400mはさらに面白くなる。

[中距離]

笹野選手 笹野 浩志 (ささの ひろし) [専門種目:800m/自己記録:1分47秒02]
2002年アジア大会、2003年アジア選手権に出場。2003年に1分47秒32、2004年7月1分47秒02と自己記録を更新し、2006年シーズンではフィンランドで1分47秒28と安定した力を見せている。レース後半での勝負強い走りが定評で、標準記録突破と日本選手権優勝に挑み、世界を目指す。

村上選手 村上 康則(むらかみ やすのり) [専門種目:1500m/自己記録:3分40秒01]
学生時代、箱根駅伝4区で区間賞を受賞。社会人1年目となった2006年シーズンは日本選手権、欧州遠征を経て、全日本実業団で自己記録を0秒58更新し、参加B標準を狙えるところまで成長した。持ち味であるスピードと持久力を存分に発揮し、一気に3分30秒台後半まで自己記録を更新したいところだ。

[跳躍]

醍醐選手 醍醐 直幸(だいご なおゆき) [専門種目:走高跳/自己ベスト:2m33]
浪人時代に2005年世界陸上ヘルシンキ大会に出場。社会人1年目となった2006年シーズンは出だしから優勝しつづけ、日本選手権では13年ぶりの日本記録を更新して優勝(参加A標準突破)、一躍、時の人となった。2006年ドーハ・アジア大会では銅メダルという悔しい結果に終わったが、その悔しさをバネに、アキレス腱の持病と上手く付き合いながら冬季トレーニングを経て、今シーズンを迎えた。4月22日の和歌山大会では両足痙攣に見舞われながらも2m21で優勝。大阪GPで記録を狙い、日本選手権で2連覇を目指す。

江戸選手 江戸 祥彦(えど よしひこ) [専門種目:走高跳/自己ベスト:2m23]
社会人2年目を迎える江戸は、安定した跳躍を心がけ、自己記録更新を狙ってきた。今シーズンは4月22日の和歌山大会で2m15と、まずまずの滑り出し。大阪GPで醍醐とのワンツーフィニッシュを狙うべく、標準記録突破を目指す。

[ハードル]

田野中選手 田野中 輔(たのなか たすく) [専門種目:110mH/自己記録:13秒55]
一般種目の主将。日本のトップレベルに常に位置し、2003年アジア選手権、2006年ドーハ・アジア大会と国際大会に出場している。順調に自己記録を更新しており、2006年4月に自己記録を更新し、参加A標準を突破した。今シーズンは記録はもちろんのこと、勝負にもこだわり、代表の座を獲得する。

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