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閉会式での富士通メンバー

特集:IAAF世界陸上2007

目次

9月2日、世界陸上2007大阪大会が9日間の熱戦を終え、幕を閉じました。

男子走高跳

8月27日(月曜日)午前10時40分、男子走高跳の予選が始まりました。10時の天候は晴れ、気温34度、湿度51%という炎天下での競技となりました。予選通過ラインは2m29。醍醐選手は2m14を3回目でクリア、2m19を1回でクリアと徐々に調子を上げていき、11時40分過ぎ、2m23の1本目の跳躍に向かいましたが、左足をつって失敗。その後は右足もけいれんを起こし、2回目、3回目の跳躍も痛みをこらえて果敢に挑戦したものの、バーの下をくぐるのが精一杯で満足な跳躍ができず、残念ながら予選敗退となりました。

醍醐選手のコメント:
http://sports.fujitsu.com/trackfield/news_topics/index.html#nt070905n1

29日の夜に行われた走高跳決勝29日の夜に行われた走高跳決勝。予選ラインの2m29を15名が突破し、ハイレベルな戦いが繰り広げられました。

男子110mハードル

初出場で準決勝進出を決めた田野中選手[提供:フォート・キシモト]初出場で準決勝進出を決めた田野中選手[提供:フォート・キシモト]

8月29日(水曜日)、男子110mハードルの予選が行われました。田野中選手は予選4組の出場です。12時を過ぎた頃、選手紹介が始まりました。3レーンはキューバの若手実力者であるデイロン・ロブレス選手、4レーンは世界陸上2005ヘルシンキ大会の金メダリストのラッジ・ドゥクレ選手(フランス)、そして5レーンが田野中選手です。好位置につけました。
最初のスタートは他の選手のフライングで仕切りなおしとなります。田野中選手は落ち着いた様子でスタートラインにつき、2度目のスタートを迎えます。ピストルが鳴り、最高のスタートを切った田野中選手は集中した走りを見せます。1着は13秒41のロブレス選手。しかし、2着以降がダンゴ状態でのフィニッシュのため、なかなか着順が表示されません。

田野中選手は3着で準決勝進出表示された着順。田野中選手は3着で準決勝進出

しばらくして表示された着順。ホッとした表情で田野中選手から笑顔がこぼれました。13秒61の同タイムが並ぶ中、2着のドゥクレ選手に続き、田野中選手が胸の差で3着を勝ち取ったのです。初出場で準決勝進出という快挙を成し遂げました。
準決勝は翌日の夜に行われました。田野中選手は2組の出場で、7レーンには五輪銀メダリストのテレンス・トランメル選手(アメリカ)、その隣の8レーンとなりました。決勝に自動的に進出できるのは上位2人まで。予選と同様、落ち着いた表情です。最初のスタートも予選と同様、他の選手のフライングで仕切りなおしとなり、2度目のスタートを迎えます。そして号砲。
いいスタートは切るものの、1台目、2台目と、次第に隣のトランメル選手との差が開きます。そのままトランメル選手は13秒23の1着でフィニッシュ。田野中選手は13秒62の6着でした。やはり決勝進出となると13秒2~3台での争いとなります。しかし、精一杯、持ち味を発揮しての準決勝敗退。悔いはなく、新たな課題をみつけた実り多い大会となりました。

田野中選手 田野中選手のコメント
世界陸上に出場し、沢山の方々からの応援をいただき、今までにないくらい、気負いなく走ることができました。レースは自分の持ち味を発揮できたと感じています。しかし世界との力の差を、身をもって感じました。今後はその差を埋めるべく努力していきます。応援ありがとうございました。

男子4×400mリレー

4×400mリレー予選9月1日の夜9時に行われた4×400mリレーの決勝

9月1日の夜9時、男子4×400mリレーの予選が行われ、佐藤選手がアンカーを務めました。メンバー候補だった堀籠選手は23日の結団式後から足に違和感があり、痛みをこらえてギリギリまで調整していましたが、今回はメンバー入りとなりませんでした。号砲が鳴り、次々と粘りの走りを見せる日本チーム。佐藤選手に4着でバトンが渡り、予選通過ラインである3着へと追い上げますが、結果は1着アメリカ、2着ドイツ、3着ポーランドとなり、3分02秒76の4着となりました。残念ながら決勝進出は果たせませんでしたが、次回へ楽しみを残した内容のレースとなりました。

男子4×100mリレー

4×100mリレー決勝、記録更新に喜ぶ日本チーム[提供:フォート・キシモト]4×100mリレー決勝、記録更新に喜ぶ日本チーム[提供:フォート・キシモト]

さて、今大会で大きな盛り上がりを見せたのが男子4×100mリレーでした。1走・塚原選手(東海大)、2走・末續選手(ミズノ)、3走・高平選手、アンカー・朝原選手(大阪ガス)というメンバーで、8月31日の予選では10年ぶりに日本記録・アジア記録更新となる38秒21の3着。翌日の決勝では悲願のメダルには届かず5位となるものの、予選の記録をさらに更新し、38秒03の日本新記録・アジア新記録を樹立しました。

高平選手インタビュー

男子200mでは一次予選を1着で突破した高平選手。個人種目も含めて、今大会を振り返っていただきました。

4×100mリレー決勝後の高平選手4×100mリレー決勝後の高平選手

8月25日の開幕式後、28日の初戦を迎えるまで、どのような気持ちで、どのように過ごしましたか?

いつもの世界大会とは違ってすごく落ち着いている部分とドキドキしている気持ちの振れ幅が大きかった気がします。過ごし方については、国内で開催される試合と変わらない生活でした。

200mの一次予選・二次予選を終えて。レースを振り返っての感想を聞かせてください。

一次は必ず突破しようと思っていましたが、まさか1着で通過するとは思いませんでした。気持ちよかったですね。二次はすごく緊張して必死で走ったのが、裏目にでてしまいました。

体調は大丈夫でしたか?

自分の感覚もデータ上でも体調は良かったです。

リレーについて聞かせてください。会場の雰囲気はどうでしたか?

予選も決勝もメンバーの背中を押してくれるような心強い声援で、幸せな気分になれましたね。決勝はとても盛り上がっていました。

予選は朝原選手が3着でゴールし、その後、電光掲示板で日本記録を更新したことが分かった瞬間、高平選手はどんな気持ちでしたか?

自分達の力をしっかりだせば決勝には残れると信じていたので順位には安心しましたが、記録がそこまで簡単にでるとは思いませんでした。でも長いこと更新されていなくて、ずっと更新することを目標にしていたので嬉しかったというのと、決勝にむけての気持ちの切り替えが入り混じっていました。

そして決勝本番。末続選手からバトンを受け取って、アンカーの朝原選手にバトンを渡すというのはアテネ五輪でも同じでしたが、アテネのときと今回とでは自分の中で何か違うものがありましたか? 同じものもありましたか?

違うところは自分に自信があったこと。アテネの頃は自信がなく朝原さんにバトンを渡すことだけを考えて、それ以外は必死にやっていました。でも今回は末續さんから受けてどんな風に走ったかということを終わってからもちゃんと覚えていたし、気持ちも落ち着いていました。それだけリレーメンバーとしての役割を理解して走ったのだと思います。

今回の大阪大会での経験を、今後、どのようにつなげていきたいと考えていますか?

単独種目については、やはり周りに惑わされないように走るためにも海外での試合が必要になってくるかもしれません。パワーアップも課題ですね。リレーについては、しっかりとポジションの役割やチームの雰囲気を高めていくことが必要だと思います。あとは最終的には個々のレベルアップでしょう。

最後に、応援いただいた多くの方へメッセージをお願いします。

今回は大阪での開催ということもあり本当にたくさんの応援ありがとうございました。おかげさまでリレーでアジア記録で5位という成績を残すことができました。個人の力ではまだまだですが、また来年の北京五輪、次の世界陸上でも良い結果が残せるよう今後も頑張りたいと思います。

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